日本武尊伝説

日本武尊の足跡を追いかける

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飛鳥の扉「歴史人物の銅像・石像」より

日本各地にある日本武尊の銅像・石像


 
やまとたけるのみこと [生没年詳細不明]の漢字表記は記紀で異なります
 
『日本書紀』ー 日本武尊 日本童男(やまとおぐな) 
 
『古事記』 ー 倭建命  倭男具那命(やまとおぐな)
                     
 第12代景行天皇の皇子で、九州から東北地方に至るまで中央の意向に背くものたちを武力でおさえてきました。大和政権(大和朝廷・大和王権)が全国にその支配を拡大していく上で大活躍した人物です。実在の人物ではない、複数いたなどと言われ伝説上の人物と考えられていますが、日本各地に日本武尊を神としてまつる神社が多くあることから、日本武尊の征西・東征は実話と考えている人たちも多くいます。私もその一人です。現在も残っている彼の足跡を追いかけて日本全国を探し歩きました。そのとき出会った銅像や石像を紹介します。


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各像のタイトル及び解説はこのサイトの作者が勝手につけたもので、銅像作者による題は別にあります。(題のない像もあります) 銅像・石像等の作者名は全てわかっているわけではないため、大変失礼かとは思われますがここでは紹介していません。
 


 

伊吹山の山頂に立つ日本武尊像

 東征の後、宮簀媛の館から伊吹山の神との戦いに来た日本武尊ですが苦戦を強いられてしまいました。それは館に大切な草薙剣をおいてきてしまったことも、伊吹山の神の力を侮ってしまったことも原因です。
 野鳥が飛んできて顔を汚してしまいました。すぐに雨が降って洗い流してくれるでしょう。

 
 
伊吹山山頂 (滋賀県・岐阜県境)  GoogleMap

 

鎧を身に着けた日本武尊像

 伊吹山の神との戦いで病となってしまった日本武尊が麓の清水を飲んで元気を取り戻しました。右手を挙げ勝利宣言しているかのような堂々とした像です。 
 
 
 
居醒の清水(岐阜県米原市醒井)GoogleMap

 小っさな日本武尊像

 参道脇に立つ石像ですがかわいい日本武尊です。

 
金鎖神社(埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮)  GoogleMap

 年をとった日本武尊像

 日本武尊の終焉の地には白鳥陵候補がいくつかありますが、加佐登神社の境内に立つ日本武尊はまるで玉手箱を開けた浦島太郎のようです。

 
加佐登神社(鈴鹿市加佐登町2012 )  GoogleMap

 

 兼六園の日本武尊像

 「明治紀念之標」(金仏様:かねぶつさま)です。西南戦争で戦没した石川県の兵士を慰霊するために建てられました。この像は戦時中の金属供出を免れたばかりか、金仏様は仏であるとして戦後の進駐軍による撤去を免れました。この像は「日本第一号の銅像」です。(九段の村益次郎像は明治21年、上野の西郷隆盛像明治30年の完成、この日本武尊像は明治13年です。)以前にテレビでも話題にしていましたがここ兼六園にある日本武尊像にはほとんどハトの糞がついていないそうです。それは銅を溶かすために使われるヒ素が他の銅像より多く使われた事によるようです。「銅とヒ素の2つの金属が接触した場合に生じる電位差により電流が流れて電磁誘導現象が発生する」ため、鳥が微量の電磁波を感じ取り近づかないと説明されていました。

 
 
 
兼六園(石川県金沢市丸の内1-1) GoogleMap
 
 

 同じような顔をした日本武尊像

  焼津神社、草薙神社、矢倉神社の日本武尊像はよく似た顔をしています。よく見ると口の形や衣裳、飾りなどに違いがわかります。
 
 
 
 
焼津神社(静岡県焼津市焼津2-7-2) GoogleMap

 

 
 
 
 
草薙神社(静岡県静岡市清水区草薙349)  GoogleMap

 
 
 
 
 
 
 
矢倉神社(静岡県静岡市清水区矢倉町5-7)  GoogleMap

おしゃれな日本武尊像

 米原市の春照(すいじょう)の道路沿いにあるのは伊吹山を背にして立つ像です。『古事記』にある猪と対峙する日本武尊ですが、西洋的な雰囲気がありおしゃれです。とてもスマートでかっこいいと評判です。

 
 
 
 
   
伊吹支所付近(岐阜県米原市春照) GoogleMap

 でっかい日本武尊像

 三峰神社の境内の奥に少し小高い丘があり石が積まれた真ん中にこの大きな日本武尊像が立っています。威厳に満ちた顔でここから全国を見渡しているかのような堂々たる姿です。

 
 
 
三峰神社(埼玉県秩父市三峰)  GoogleMap

 もう一つの日本武尊像

 三峰神社にはもう一つの像があります。大きな鳥居をくぐって参道を歩いていると博物館の前に出ます。その前に小さな木が茂っているところがあり、そこに兜を手にした日本武尊の像が立っています。

 
 
 
 
 
 三峰神社博物館前(埼玉県秩父市三峰)  GoogleMap

 お気に入りの日本武尊像

 このサイトのトップページに採用した日本武尊像像です。日本平の広い駐車場に立っていて日本平の山頂を睨みつけています。賊を前にして戦いに挑む姿でしょうかとても輝いて見えます。

 
 
 
日本平(静岡県静岡市) GoogleMap

横向きの日本武尊像

 他の銅像と比べても横向きの像は珍しいように思います。小顔で少年から青年に成長した姿が見えるようです。 
 
 
 
 
 御沓脱跡(おくつぬぎあと)(静岡県焼津市焼津6-8-21) GoogleMap

 風格満点な日本武尊像

 衣服のしわやたるみまでこまかな表現がリアルで、日本武尊がほんとうにそこに立っているかのように錯覚してしまうほどです。もし東征後無事に大和の宮に戻っていたら次の天皇になっていただろう日本武尊です。全国を治めて威厳を示す姿が表現されているように思います。

 
 
 
 
大鳥神社(大阪府堺市西区鳳北町1-1-2)  GoogleMap

 

筑波に名を残す日本武尊像
 陸奥を平定した日本武尊は新治、筑波を通って酒折宮に向かいました。 

 
 
 
筑波山神社隋神門(茨城県つくば市筑波1番地)  GoogleMap

 

 陶器の日本武尊像

 全国の日本武尊の中では珍しい陶器の大きな像です。ややふくよかで平和に満ちた顔をしているので平安時代の仏像のような雰囲気です。ここは尾張のはずれ、実際はこれから本格的な東征が始まるのです。
 
 
 
矢作神社(やはぎじんじゃ)(愛知県岡崎市矢作町字宝珠庵1) GoogleMap
 
最北の日本武尊像
 これより北にも日本武尊を祭神とする神社はありますが、銅像が立っているのはここが最北ではないかと思います。 目に特徴が現れている若い日本武尊です。
 
 
 
 
 
白和瀬神社(しらわせじんじゃ)(福島県福島市大笹生字折戸41) 
 

 塔の上の日本武尊像

弟橘媛と向き合っている日本武尊です。太田山の山頂にある塔の上にあるため、下から見上げるしかなく、正面から見ることはできません。そのため、顔の表情までを見ることもできません。離れたところから全身の姿を見ることができますが、より細部まで見るのなら双眼鏡が必要です。

 
 
 
 
太田山公園きみさらずタワー (千葉県木更津市太田)  GoogleMap

 痩せた小さな日本武尊像

 『常陸国風土記』にある玉清井には勾玉の首飾りを捧げる小さな日本武尊像があります。この他、鴨宮にも同じ作者の鴨を矢で射落とそうとする日本武尊像の銅像があります。

 
 
 
 
玉清井(たまきよのい)(茨城県行方市井上)  GoogleMap
 
 
 
鴨の宮(茨城県行方市)

 ポーズをとる日本武尊像

 比較的新しい銅像です。片足を岩にかけ、写真撮影されているモデルのような日本武尊です。

 
 
 
平群(へぐり)神社(三重県桑名市志知3693)  GoogleMap

 

空を仰ぐ日本武尊像

 遠くを見ているというより空高く舞う白鳥に向かって声をかけているようにも見える日本武尊像です。

 
 
 
熱田神社(愛知県大府市朝日町四丁目26番)  GoogleMap

 日本一大きな太刀と日本武尊像

 伝説の白鳥は鶴であったり白鳥(はくちょう)であったりしますが、ここでは鷺(さぎ)としています。日本武尊像の大きさに比べ、太刀は巨大です。風雨にさらされることのないよう屋根のある建物に保護されています。

 
 
 
 
白鷺神社(栃木県河内郡上三川町しらさぎ1丁目41-6)  GoogleMap

 少年のような日本武尊像

 木更津大橋にある見つめあう日本武尊と弟橘媛の像は少年少女の面影を見せています。弟橘媛は実際に年上だったと言うせつもあり、その雰囲気が漂っています。

 
 
 
木更津大橋(国道410号沿 千葉県木更津市大寺)   GoogleMap

 舞をしているような日本武尊像

 中国舞踊、西遊記を想像させるような日本武尊です。全体が白い日本武尊と白鳥が融合しているようなイメージを感じる像です。

 
 
 
 
JR東海関西本線 井田川駅(三重県亀山市井田川町)GoogleMap

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